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お知らせ

感染対策の基本を知ろう

今年も、「医療と介護の未来塾」が始まりました。
2月の研修会は、和歌山労災病院 特定・感染管理認定看護師 太田 岳志先生より、「施設と在宅における感染対策の基礎と新型コロナウイルス対策」についてご講義をいただき、今月もLIVE配信となるコミ聴講(20名限定)の同時配信といたしました。
現在、1都2府7県の緊急事態宣言が発出されているため、皆さん関心が高い内容だったことがLINE参加者数もからも伺えました。
LINELIVE参加者:38名(最大) 
なるコミ聴講:3名


感染対策を正しく理解し、過剰な対策は行わず、本当に大切な感染予防対策のみを行い、安全な生活を送ることが大切であるとのことでした。
クイズ形式やイラストを用いて、分かりやすく説明していただきました。
全ての感染のうちで把握できている感染症は、5割以下しかないこと、また標準予防策(スタンダード・プリコーション)、手指消毒についても学びました。手指消毒は、ポンプ式ノズルを最後まで押し切ることが1回分の量である。自己判断で量を判断しないことが大切であるとのことでした。
主な感染経路として、飛沫感染・空気感染・接触感染があり、経路別対策の話もして頂きました。まず、飛沫感染とは、咳やくしゃみ等、1~2m以内の至近距離で飛沫(直径0.5㎜以上)を浴びることで感染することを指します。感染対策としては、マスク着用である。マスクも不織布マスクが最も効果的であるとのことでした。また、咳エチケットとして、マスクがない時などのくしゃみは、服の上腕内側で受けるようにすること。予防にうがいは科学的根拠がないことには、驚きました。気道のウィルスは、付着後20分で細胞内に取り込まれてしまうからだそうです。
2つめに、空気(以下、エアロゾル)感染についてですが、直径0.5mm以下の飛沫核の粒子が空気中を浮遊し吸入することにより気道の粘膜から侵入し感染することを指します。大声で叫ぶ、頻回の咳、泣きじゃくる、吸引はエアロゾルが発生しやすく、感染対策は、マスクをN95に変更し、ゴーグルまたはフェイスシールドを着用することが効果的であるとのことです。
3つめの、接触感染対策とは、皮膚や粘膜の直接的な接触や、手、ドアノブ、手すり、便座、スイッチ、ボタン等の病原体に汚染された表面を介しての接触で病原体が付着することで感染することです。感染対策は、手洗いと希釈した次亜塩素酸Na等での拭き掃除、清掃しやすい環境を整えることが重要であるとのことでした。
 そして、最新の新型コロナウイルスについては、発症2日前にウィルスが多いこと、感染患者の約14%が重症で呼吸管理が必要なこと、ウィルス生存期間として乾燥表面では48~72時間存在している、濃厚接触の定義についてもイラストを用いて話されました。
基本的な感染対策として、マスクを正しくつけること、手洗いを行うこと、3蜜を避けること。また食事中も食事直前までマスクをしたり、対角線上に並んだり、多人数の所はグループで分けたりすることが効果的とのことでした。
終わりに、感染者へのいじめや誹謗中傷が問題となっている。感染は誰でもどこでも起こりえることである。自分が感染したと考え、同じ立場に立って考えることが大切であるとして「コロナ差別相談ダイヤル」のご紹介をして頂きました。
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