第7話 こむら返りの原因と薬剤
今日の論文紹介は2つ❗️
2つとも、こむら返りの論文です‼️
👨🏻💼D「こむらがえりの話は第2話でもありましたが、さらに細かい内容になってます😉」
まずは、夜間のこむら返りに対するビタミンK2の効果についての論文です🙂
夜、足の筋肉が痙攣を起こして硬直、激しい痛みが生じる「こむら返り」は、みんな経験するめちゃくちゃ不快なやっかいものです😣その原因ですが、下肢の血行不良や冷え、糖尿病、筋肉内の疲労物質蓄積、電解質の乱れ、はては脊柱管狭窄症など、めっちゃ多くの要因が絡み合っており、また原因不明のケースも結構あります😓治療に関して、原因がわかればそれを除き、わからなければ芍薬甘草湯という漢方薬が、日本では良く使用されています👍🏻
ここから超面白いですよ❗️刮目せよ‼️ビタミンB1不足でこむら返りは有名ですが、今回はビタミンK2に注目です😺骨の代謝に不可欠な脂溶性ビタミンで、骨粗鬆症の治療にも使用されています😃筋肉細胞へのカルシウムイオン流入を抑制して筋弛緩を促す、というメカニズムをもっているビタミンです✨この論文研究では、中国において、過去2週間に2回以上のこむら返りを経験している計199名をくじ引きで2つの群に分け、一方はビタミンK2サプリメント(180μg)を毎日摂取、もう一方は偽薬を同じように摂取して、8週間の経過観察を行なってます😑
登録時の段階では、サプリメント群のこむら返りの頻度は週に2.6回、偽薬群のこむら返りの頻度は週に2.7回でほぼ同一でした😶ここからごいごいすーですよ✨サプリメント使用期間中、サプリメント群のこむら返りの頻度は週に0.96回、偽薬群のこむら返りの頻度は週に3.63回と、ビタミンK2の使用で週のこむら返りの頻度は2.67回も下がりました😲激ヤバな結果でしょ🤗唆るぜ、これは😁さらにさらに、ビタミンK2使用群では、偽薬群と比較して、こむら返りの重症度も低下し、その持続時間も短くなっていました😉そしてさらにさらにさらに、ビタミンK2使用による有害事象は特に認められませんでした🤗とにかく最高の結果でした、、、こむら返りする人、みんな僕のところに来て下さい👨🏻⚕️ビタミンK2、処方します😉ついでに骨粗鬆症予防にもなります🤨
🌟次は、こむら返りを起こす薬剤についての論文です🙂
一般的に、コレステロールを下げるスタチンという薬(商品名でリピトール、メバロチン、リバロなど)や、喘息の治療薬であるβ2刺激剤という気管支拡張剤(商品名でメプチン、ホクナリンテープなど)、そしておしっこを出し易くする利尿剤(ラシックス、アルダクトン、フルイトランなど)と言われています😐
そこで今回の文献ですが、カナダにおいてこむら返りの治療薬として一般的な処方であるキニンという薬剤の処方を薬局のデータベースから抽出、24000名の処方内容で、他の薬剤の処方との関連性を検証しています📄つまり、ある薬剤の処方が始まってから、キニンの処方が増加していれば、その薬剤がこむら返りの原因となっているだろうという考え方です🤨その結果、吸入タイプのβ2刺激剤、そしてカリウム保持性利尿剤がこむら返りを起こすことがわかりました❗️ラシックスのような利尿剤と高脂血症治療薬のスタチンは、意外や意外、キニンの処方との間に関連性はありませんでした🥱まじかって感じです、、、😥
ここからが超面白いですよ❗️ごいごいすーです‼️通常、カリウムを低下させる薬の方が、こむら返りを起こし易いとみんな思ってます・・・間違いない🙂しかし、低カリウムはむしろ筋肉に力が入り難くなる筋脱力の原因となるので、筋肉の痙攣自体は誘発しないのです💪🏻✨むしろカリウムの上昇が運動神経の刺激に結び付き易く、実は実は、腎不全でこむら返りが起こるのも、そのメカニズムなのです😮超面白い😄間違いない😆さらにさらに、気管支拡張剤は何故こむら返りの原因になるかというと、β2受容体が気管だけでなく末梢神経にもあり、その刺激が運動神経の刺激に繋がるというメカニズムです👼🏻そしてそして、高脂血症治療薬のスタチンは、筋肉の病気である横紋筋融解症の原因となりますが、これはこむら返りとは別物なので、原因にはならなかったという結論です🙂
今までの幻想をぶっ壊された衝撃の論文でした✨