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Dr.川西の医療んなこと

第8話 健康診断の有用性と日米の違い

今日の論文です。今日は何となくみんなが受けている健診の有効性に関してです😉
心電図検査、、、毎回1300円です😐健診で施行するのは、果たして有効なのか?🙄
この論文は、京都大学の社会疫学研究者によるもので、協会けんぽの健診心電図所見を解析しています!胸痛や動悸など、症状がある方への心電図検査は勿論必要な検査ですが、無症状の不特定多数に行う心電図検査、果たして費用対効果があるのか否か?実は実は❗️実際、僕が恐れ敬うアメリカ様のガイドラインでは、健診目的の心電図検査の有効性はないとされています😲やつら、本当に金にきっちりしてて、日本みたいに前例踏襲でなんとなくやってる感を出せばいいとは思ってません🙂エビデンス、エビデンスうるさい、大学で討論揉まれしたやつらが多いです🤨ちなみに、どんな討論するかというと、、、死刑制度はありかなしか、女性を軍人にすることは倫理上ありかなしか、中絶問題はどうか、進化論を否定する人に言論の自由はあるか、音楽は人生にどう役立つか、といったような、超面白い、哲学をする‼️みたいな議論をしています😏ちなみに英検1級の面接はこれと同じような議論をするので、めちゃくちゃ面白いです😆興味があれば私までご連絡下さい📱😁

閑話休題、日本の健診、すなわち毎年不特定多数無症状心電図にどの程度の有効性があるのか😑今回の研究は、全国健康保険協会(協会けんぽ)に集められたデータを解析、心電図検診で認められた異常所見と、総死亡と心筋梗塞や脳卒中、心不全による入院とを併せたリスクとの関連を調べています📈
異常所見は軽度異常と重度異常に分け、軽度異常は、早期再分極や完全右脚ブロック、1分間に44〜40回の徐脈などです⚡一方で重度異常は、心房細動や完全左脚ブロック、1分間に39回以下の高度徐脈などです⚡対象は心電図検診を受けたトータル3698429名、平均年齢は47.1歳、そのうちの16.8%が1つの軽度異常あり、3.9%が2つ異常の軽度異常あり、1.5%は重度の異常を認めました❗️中間値で5.5年の観察期間において、全く異常がない人と比較して、1つの軽度の異常を認める人は、その後の総死亡と心血管疾患による入院とを併せたリスクが1.19倍、2つ以上の軽度異常を認める人では同様のリスクが1.37倍、重度異常を認める人では1.96倍とそれぞれ有意に増加していました🌟更に更に❗️ここで複数回心電図検診を継続している人を解析すると、軽度の異常が1つあることで、その後に重度の異常が認められるリスクは、ない場合と比較して2.52倍、軽度の異常が2つあるとその後に重度の異常が認められるリスクは3.61倍と、それぞれ明確に高くなっていました😲ここ重要です❗️つまり、心電図検診は軽度異常であっても、その後の心血管疾患のリスクに繋がる可能性が高いので、予防動機付けだけでなく、予防治療の適応になるかもしれないのです💥何となく受けている健診も役立つものですね❗️、、、ただ、アメリカ様が大好きなお金いくらかかって、どのくらいの健康寿命が勝ち取れるのか、その議論がないので、まぁちょっとどうかなとも思っています💦ちなみに、2100円の胸部X線、とっくにアメリカ様では健診から除外されています❌早期肺癌をほとんど見つけられないからですよね🥱
 費用対効果除外大国日本❗️そりゃ認知症治療薬のレケンビや、湿布・保湿剤・胃腸薬・解熱剤全て保険適応のままですわ😷後半のをOTCにするだけで、4000億円近く社会保険料うきます、、、今話題の高額療養費引き上げと同じくらいですよね🤩僕は10年後には国民皆保険は破綻してると思っています😒既に一人当たりGDPは世界38位、平均年収はアメリカ様の半分以下という日本国ですから💦💦
この辺はまた機会があれば、別の論文紹介します👨🏻‍⚕️

【参考https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11217891/

👨🏻‍💼Dより「喫煙歴あり、もしくは現在喫煙している方。肺癌の家族歴あり。アスベスト暴露歴あり。これらの方は1年に1回胸部CT受けましょう・・・私も喫煙者ですけど😂」
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