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Dr.川西の医療んなこと

第15話 高齢者の上気道感染症のリスクに対するビタミンD補給の効果

今回もサプリメント論文を紹介します😃
ビタミンDは腸管からのカルシウム吸収と腎臓でのカルシウム再吸収に関わり、健康な骨の維持に必須のビタミンです☘前にも伝えましたが、それ以外にも抗炎症作用や免疫の調整作用など、多くの健康に良い働きを持っている凄いビタミンです🙆🏻‍♂️
よって、血液のビタミンD濃度の低下と、動脈硬化関連の病気や癌のリスク増加が関わっていることもわかっています。炎症は動脈硬化のキーワードですからね、、、これはまた別の機会に紹介します👴🏻
ただ、その一方でビタミンDをサプリメントとして使用しても、そうした病気の予防には多くの場合繋がっていません😣減ってるから補充すれば良いってもんじゃないと、、、卵が先か鶏が先か議論、そして食物とサプリは違うということです💥オーソモレキュラー医学会とか、オーソモレキュラー栄養医学研究所の連中に聞かせてやりたいですね、、、💦
なにはともあれ、ビタミンD濃度の低下は、呼吸器の感染症のリスクとも関連が指摘されています😉こちらについては、ビタミンDの補充により、急性呼吸器感染症や喘息、COPDの急性増悪が一定レベル予防されたとするデータが報告されたり、されなかったり、まだはっきりとはわかっていません😑
今回の研究はアメリカにおいて、登録時で50歳以上の男女、計15804人をくじ引きで2つの群に分けています。一方はビタミンDサプリメントを毎日2000IU使用、もう一方は偽のサプリを使用して、1年間経過観察をしています。
登録時点での血液のビタミンD(25OHD)濃度は、平均で31ng/mLで、そのうちの2.4%は欠乏の指標とされる12ng/mL未満となっていました😑
検証の結果、観察期間中の上気道感染のリスクは、ビタミンD使用群と未使用群との間で特に変わりませんでした、、、😂面白いのが、ビタミンDの欠乏群のみの解析でも、有意な結果は得られていません😑
今回もサプリメント論文、敗北です😣絶体絶命、、、サプリメント、エビデンスなしです😪
ただ、前に紹介した腓返りに対するビタミンK2は別ですよ😏
腓返りする方、僕の外来に来て下さいね👍🏻
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