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お知らせ

非言語的コミュニケーション~立ち位置の法則~

4月の未来塾も、なるコミにおいて万全の感染対策を行いながら実施いたしました。今回「ゼロ秒で伝わる立ち位置の法則」著書 オーハシヨースケ先生(以下、先生)をお招きし、「非言語的コミュニケーション~立ち位置の法則~」を行いました。このテーマは、新型コロナウイルス感染のよる延期で、約2年越しでの開催となりました。2年前に申し込みされていたからも、「是非参加したいです」と望まれる声も多く、私自身も楽しみにしておりました。研修は、新型コロナウイルス感染の観点から、20程度での少人数とし、立ち位置や身体知を体感していただくために、会場のみのセミナーにいたしました。
参加者数は、医療・介護関係者中心の計19名でした。ご参加された皆さま、有難うございました。

 
 先生は、世界各地で言葉を使わない(非言語)演劇家としてご活躍されています。世界各地から、「先生の演技は何か創造できる・させてくれる」と反響も多いそうです。日本でも、東日本大震災で被災し、地域崩壊であった南相馬市より、非言語的な演劇を通じて、地域作りのお手伝いを依頼されたとのことでした。そこで、2013年より、ワークショップを通じて、地域の様々な課題解決の助けや、0歳児を対象にしたワークショップから未就学児の母達のネットワーク構築に尽力されているそうです。先生が最も基本にしている身体知(身体の知恵)は、色々な物事の見方に変化を与えてくれるような発想であり、その発想が今までの自然な発想と上手く調和され、新たなイノベーションになるとの説明がありました。
今回、身体知の体感として、歩き方・ドラマを用いたコミュニケーション・立ち位置の距離、写真を用いた課題発見シアターについて学びました
歩き方として、大小の歩き方、また今後の成長に向けての歩き方を意識することについての講義でした。参加者からは、同じ歩き方に対しても捉え方の違いや成長に必要な歩き方についても、考え方のばらつきがありました。
また歩行分類として、身体心理学上での、目的志向の火、受容志向の水、感性志向の風、情報分析志向の大地をタイプ別し、現在の自分と今後の自分の成長に必要なタイプを知る機会となりました。この4タイプが、1つの問題に同時に取り組む際、受け取り方や行動が全く異なり、他のタイプの考え方や見方が全く理解できないということを知りました。身体知では、お互い全く違うタイプの行動を各々が演じることで、特性に合った問題への貢献の仕方を身体で理解し、お互いの考え方や見方を知ることができると仰られました。
身体とコミュニケーションの繋がりを知るために、お互いAとBが言い合いしている場面でのドラマ仕立てのコミュニケーションについて学びました。講義では、まず、AとBになりきり、単に語句を読み合うパターンと椅子をくっつけて、セリフ毎にニコッとしながら相手の顔を覗き込むパターンの2パターンについて実践しました。前者は、最後まで言い合う感じで終わったものが、後者では、セリフが進むにつれ、言い方の変化を感じました。先生より、私たちは、身体を通して世界を受け取っているので、身体の在り方により言葉の意味を180度変えてしまう。コミュニケ-ションでは、何を話すかより、どのように話すかが重要であり言葉の意味を作っていく。また、相手との様々な位置関係や非言語的な要素の変化の意味を実際、身体で感じ取って知ることが重要であるとのことでした。位置関係としての動画での紹介で幼児2人の楽しそうなコミュニケーション見て、お互いの会話が成立していることに驚きました。先生は、言語情報がないなかで、お互いの距離感いわゆるコミュニケーションポジション「友達の立ち位置」が会話をスムーズに成立させていると話されました。実践として、2人組でお互い向き合って握手ができる距離を「友達の立ち位置」の距離とし、片方の人が、近づく、離れる、座った場合に、お互いにどのような感じがするかについて話し合いました。コミュニケ-ションは、立っている位置や距離感が大切であり、その距離感が言葉に意味をつけてくるということが理解できました。
ソリューション・フォーカスの解決策を学ぶために、課題発見シアターを行いました。30枚の写真の中から、自分が抱えている問題を念頭に置きながら、気になる写真を1枚ピックアップし、写真での自分の立ち位置や起こっている問題や取り巻く関係者についてグループで話をしました。そして、その問題が一夜にして解決していたときの変化や、変化に対して自分が明日からすぐできることについて話し合いました。先生は、絵やレゴブロックなどを用いて、問題や解決策を視覚的に示した方が有効であるとのことでした。
最後に、先生より、上手なコミュニケ-ション行うために、様々なタイプの人間がいる中で、身体で周囲を感じ取り判断していく身体知を活用して欲しいとのことでした。
歩き方、コミュニケーション、立ち位置の距離等、多くの実践体験を通して、身体で自ら感じ取れた知を、色々な場面で活用し、今後の支援に繋げていけるようにしていきます。オーハシヨースケ先生、大変有意義な時間でした。また長時間にわたり誠にありがとうございました。
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