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ほうれい線ができる原因とできやすい人の特徴は?一番効果的な消す方法を紹介




※本記事に関するお問い合わせはこちらのページよりお願いいたします。

年齢を重ねるごとに、ほうれい線が気になり始めたという人も多いのではないでしょうか。

重力によって垂れ下がった「皮膚のたるみ」によって現れるのがほうれい線です。ほうれい線が目立つと、年齢よりも老けてみられがちです。

表情を動かさなくてもくっきり存在しているため、どうにかして薄くしたい・消したいと考える人は多いでしょう。

ここからは、ほうれい線の原因や治療法、セルフケアで改善できる方法について詳しく解説していきます。ほうれい線を消したい人はもちろん、予防したい人もぜひ参考にしてください。

ほうれい線ができる原因とは?



ほうれい線とは、小鼻の両側から口元にかけて「ハの字」に伸びる線です。医学用語では「鼻唇溝(びしんこう)」と言われます。

ほうれい線ができて進行するには、「始まり→進行→定着」という三段階があります。

ほうれい線の進行について


①始まり

乾燥によりシワが現れます。たるみではなく、笑った際に薄く線が出てきた場合、それがほうれい線の始まりです。

②進行

表面上の乾燥だけではなく、紫外線によって真皮層にダメージが起こることで、ハリが不足したり、ゆるみが進んだり、ほうれい線が目立ってきます。

③定着

紫外線の影響だけではなく、40代以降になると加齢の影響も加わります。ホルモンバランスの変化もあり、コラーゲンの減少、エラスチンの変性でほうれい線が定着します。
表情筋の筋力低下により、ほうれい線が濃く長くなりやすくなります。

加齢により頬や目元・口元がたるみ、肌のハリがなくなることで、ほうれい線が目立つようになります。

30代以降から気になり始め、加齢とともに深くなる特徴がありますが、若い頃からほうれい線に悩む人もいます。

表情によってできる目尻や眉間のシワは、無表情でいる間はほとんど目立ちませんが、ほうれい線は真顔のときでも目立ちます。また、ほうれい線があるだけで、老けた印象に見られがちです。

ほうれい線を放置すると、少しずつ溝が深くなり目立ってくるため、早めのケアが大切です。

ほうれい線ができやすい人の特徴


・頬骨があまり出ておらず頬がなだらかな人
・生まれつき骨や筋肉の発達具合が華奢な人
・スマホやパソコンを見る時間が長い人
・横向きで寝ることが多い人
・頬杖をつく癖がある人
・噛み癖がある人
・歯並びが悪い人
・紫外線対策を十分に取れていない人
・乾燥しやすい人
・マスクをつけることが多い人

ほうれい線は一般的に加齢とともに目立ちますが、若くても目立ちやすい方もいます。

生まれながらの骨格が華奢であったり、筋肉の発達具合が緩やであったりと、骨格や筋肉によって左右されます。

スマホやパソコンを見てうつむく時間が長い人や横向きで寝る癖がある人、頬杖をつく癖がある人など、何気ないライフスタイルの中の癖が大きな影響を与えます。うつむきや横向きは重力で頬がたるみやすくなります。

頬杖をついたり、片方側で食べる噛み癖がある人なども左右差が出やすくなり、顔がゆがんでしまうこともあります。筋肉に左右差ができ、ほうれい線ができやすくなります。

コロナ禍以降、マスクを着ける機会が圧倒的に増え、摩擦や乾燥、紫外線への対策を怠っていると、肌のバリア機能が低下し、ほうれい線ができやすくなります。

ほうれい線が目立つ原因



ほうれい線ができる主な原因は、加齢によってハリが失われ肌にたるみが起こることです。ここからは、ほうれい線が目立つ原因について更に詳しくみていきましょう。

【加齢】

ほうれい線のもっとも大きな原因は、加齢によるたるみやハリ不足です。

皮膚は「表皮・真皮・皮下組織」の3層で構成されています。肌のハリや弾力は、皮膚の一番深い層の真皮にあるコラーゲンやエラスチンによって保たれています。

コラーゲン皮膚のしなやかさやハリを保つ繊維状のたんぱく質で、網目状になって肌を支える。エラスチン弾力性やハリのあるたんぱく質で、コラーゲンの繊維に絡まりまとめる役割をする。

エラスチンがコラーゲンと結び付くことで、肌のハリや弾力を維持します。若い年代特有のハリのある肌は、この2つの成分のおかげです。

ただし、加齢とともにホルモンバランスが乱れ、コラーゲンやエラスチンは減少します。そのため真皮が弾力を失い、表皮を支えることができなくなり、皮膚が下へ垂れ下がってほうれい線が目立つようになります。

【表情筋の衰え】

加齢による表情筋の衰えも、ほうれい線の原因になります。

表情筋とは、顔の目や口、鼻を動かす筋肉で、30種類以上の筋肉が相互に作用することで、人間の表情を作ります。

喜怒哀楽を表現するのに欠かせない表情筋ですが、加齢や無表情が続くことで徐々に衰えていきます。表情筋が衰えると、顔の皮膚や皮下組織を支えることができなくなり、たるみを引き起こします。

数ある表情筋の中でも、頬や口元の筋肉の衰えが原因で、ほうれい線が目立つようになります。

子供は1日に約400回笑うのに対し、大人は約15回しか笑わないというのも有名な話がありますが、大人になるとそれだけ口角を上げる機会が減ってしまっているということですね。
ほうれい線が目立つから笑わないようにしようという考えは逆効果になります。

【筋膜や靭帯の劣化】

顔の皮下組織における構造として、皮膚や表情筋のハリは筋膜や靱帯によって維持されています。

加齢により筋膜や靱帯が劣化すると、顔のハリを保つことが難しくなり、たるみやほうれい線ができる原因となります。

【肌の乾燥】

筋肉の衰え以外に、肌の乾燥もほうれい線の原因となります。

体感としては、肌の表面が乾燥するイメージですが、実は水分不足によるダメージは真皮にまでおよびます。

美容成分のコラーゲンやエラスチンが減少し、肌の弾力やハリが失われ、ほうれい線ができます。

【紫外線】

肌へのダメージが大きい紫外線は、ほうれい線が深くなる原因にもなります。

紫外線には波長の長い「UV-A」と短い「UV-B」の2種類があります。地上における紫外線の約9割を占めるのがUV-Aです。

UV-Aは肌の真皮に届き、肌の土台となるコラーゲンやエラスチンを破壊します。コラーゲンやエラスチンが傷つくと、皮膚を支える力がなくなり、たるみが起こります。

このように、日々の生活で浴びている紫外線が、ほうれい線を目立たせる原因になります。また、紫外線を浴び続けると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥を招きます。

【生活における癖】

スマホやパソコンをうつむき気味で長時間見る方や、寝る時に横向きで寝ることが多い方、歯並びや噛み癖がある方、頬杖をつく癖がある方などは、ほうれい線ができやすい傾向にあります。

こうした癖が長年積み重なって、ほうれい線へと繋がりやすくなります。これは意識すれば直せることなので、気になる方は自分の癖を見つめなおしてみましょう。

ほうれい線を目立たなくする方法



表情筋のトレーニング・マッサージ・ツボ押しなどのセルフケアで、ほうれい線を目立たなくすることができます。また、初期のほうれい線ならメイクで隠せることも。

ここからはほうれい線を目立たなくする方法について、詳しく紹介します。

・表情筋を鍛える

ほうれい線のケアには口元の筋力を鍛えることが大切です。いわゆる表情筋の大半が口の周りにある口輪筋とつながっています。

表情筋のトレーニングには、いくつかの方法がありますが、ここではたるみやほうれい線対策のエクササイズを紹介します。

顔全体を大きく動かし、表情筋を刺激しましょう。

1.口全体を大きく開き「あ」と発音する
2.口を真横に引き伸ばし「い」と発音する
3.口をすぼめて「う」と発音する
4.口角を上げて笑顔を作り「え」と発音する
5.口を縦に大きく開けて「お」と発音する

それぞれの動作を5秒程度キープします。声を出すエクササイズなので、自宅で取り組んでください。1週間程度続ければ、変化を感じられるでしょう。

・マッサージでリガメントをほぐす

皮膚や筋肉・脂肪・骨などをつなぐ支柱のような役割をするリガメントが衰えると、ほうれい線が目立ちやすくなります。リガメントが劣化すると皮膚の弾力が失われ、顔がたるみます。

具体的な方法としては、頬骨の下を押し上げ、頬骨に沿って少しずつほぐしていきます。毎日1~2分のマッサージを続けて、固くなったリガメントをほぐしましょう。

マッサージの際は、肌への摩擦の負担を減らすようにオイルやマッサージクリームなどをしっかりと塗りながら行いましょう。

・ツボ押し

ほうれい線ケアに効果的なツボが、口角の外側にある「地倉(ちそう)」と、目の下の頬骨の位置にある「巨りょう(こりょう)」です。

口元の力を抜き、地倉を5秒程度押します。その次に巨りょうを押し上げるように5秒ほど押します。

ツボ押しの際には、力を入れ過ぎないのがポイント。1日1回、心地よいと感じる程度の力で押してみましょう。

・クリームでハリを促す

表情筋トレーニングやマッサージ、ツボ押しと併せて、日々のスキンケアに注力することも大切です。

化粧品には、ハリを促す成分や保湿成分が配合された美容クリームを選びましょう。

肌のハリを促すのに有効な成分には「セラミド」「ペプチド」「ビタミンC誘導体」「レチノール」などがあります。

保湿成分には「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「セラミド」などがあります。その他に皮脂を補う「スクワラン」もおすすめです。

・美顔器を使う

ほうれい線ケアには、美顔器「EMS」や「RF」を使用するのもおすすめです。

EMSは、電気で筋肉を刺激して頬や口周りのたるみにアプローチ。顔の奥まで作用し、真皮層にあるコラーゲンの生成を促し、ハリのある肌へと導きます。

RFは、ラジオ波と呼ばれる周波数の高い電磁波で振動を与え、肌を温めます。肌の機能を活性化させることで、コラーゲンの生成を促し、肌のハリや弾力をもたらします。

・メイクで隠す

ほうれい線が薄いうちは、メイクで目立たなくすることができます。

ほうれい線には、自分の肌色に合ったコンシーラーを使用するのがおすすめ。肌に馴染みやすいリキッドやクリームタイプのコンシーラーを選びましょう。

ほうれい線に沿ってコンシーラーで線を引き、指の腹で馴染ませてください。その後、パウダーファンデーションやフェイスパウダーを使って仕上げましょう。

美容整形でほうれい線を消す方法



ほうれい線が目立つ場合は、美容整形で消す方法もあります。医療技術によるアプローチで肌の機能を活性化させ、ハリや弾力を取り戻しましょう。

ここからは、ほうれい線を目立たなくする美容整形について詳しく解説します。

【ヒアルロン酸注射】

細い注射針を使って、皮膚の溝にヒアルロン酸を注入する施術です。ヒアルロン酸により、凹んだ箇所にボリュームが出るため、ほうれい線が目立ちにくくなります。

ヒアルロン酸注射のメリットは即効性が期待できることです。施術後すぐに効果を感じやすく、ダウンタイムも短くて済みます。

ただし、持続期間に限りがあり、短い場合は2~3ヶ月、長くて2年程度で効果が失われてしまいます。施術後の状態を保つには、施術を繰り返す必要があります。

【マイクロCRF】

マイクロCRFは、自分の良質な脂肪を注入する施術で、ほうれい線の溝にボリュームを与えて目立たなくします。

RFとはコンデンスファット(濃厚脂肪)の略です。お腹やお尻、太ももなど自分の体から採取した脂肪を使うため、吸引量によっては痩身効果も期待できます。

採取した脂肪から、上質な脂肪細胞のみを抽出するため、注入後にも定着しやすいのが特徴です。一度定着すればヒアルロン酸より長い期間効果を維持できます。

マイクロCRFは、自分の脂肪を注入するため、拒否反応が起こりにくいメリットがあります。一方で、大掛かりな施術になるため、ヒアルロン酸注入に比べて体への負担が大きく、ダウンタイムも長くなります。

【HIFU(ハイフ)】

HIFU(ハイフ)は、肌の表面に超音波を照射し、肌の内側へ熱を加えることで、肌の再生力を引き出す施術です。高密度焦点式超音波治療法とも呼ばれる治療法で、シワやたるみを改善できます。

肌の弾力やハリをもたらす真皮層や、肌の土台となるSAMS筋膜に作用し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進。筋膜の引き締め作用もあり、肌をリフトアップできます。

HIFUは切開や注射なしで、手軽にリフトアップできる施術です。ダウンタイムもほぼないため、痛みに弱い人でも安心。一方、持続期間が3~6ヶ月程度と短く、効果を持続させるには、施術を繰り返す必要があります。

【糸リフト】

糸リフトは、糸を挿入することでフェイスラインを持ち上げ、肌のたるみやシワを改善し、ハリを取り戻す施術です。

ほうれい線のほか、ゴルゴラインやマリオネットラインの改善にも期待できます。たるみが少ないうちに施術することで、予防にもなります。

糸リフトは切開する施術より傷跡が目立ちにくく、注射より効果を実感しやすいのが特徴。また、糸を挿入することで皮下組織が刺激され、コラーゲン生成が促されて肌にハリをもたらします。

ただし、早い場合は6~12ヶ月程度、長くて2~3年で糸が溶けてしまい、効果が失われます。ヒアルロン酸注入との併用で、相乗効果が期待でき、持続期間が長くなります。

【フェイスリフト】

フェイスリフトは、余分な皮膚をメスで切開し、リフトアップする施術です。たるみの根本を切開して、皮膚を引っ張り上げて縫い合わせるため、重度のたるみやシワを改善できます。

フェイスリフトの最大のメリットは、10年程度と長期間にわたって効果が持続することです。ただし、加齢により徐々に新しいたるみができるため、永遠に効果を維持したい場合は、再施術を受ける必要があります。

ヒアルロン酸注射や糸リフトで対応できないたるみやシワを根本から改善できるため、40代以降の人におすすめです。ただし、切開するため体への負担が大きく、ダウンタイムが長引くデメリットもあります。

ほうれい線を予防する方法・対策



ほうれい線を予防するために、普段から紫外線対策やスキンケアを徹底しましょう。また、表情筋を意識して過ごすことも大切です。

ここからは、ほうれい線を予防する方法・対策について詳しく解説します。

・紫外線対策を徹底する

加齢のほか、紫外線もたるみの原因になります。紫外線には日焼けやシミに影響するUV-Bと、シワやたるみに影響するUV-Aの2種類の波長があります。

冬でも紫外線は降り注いでいるため、季節問わずUVケアを徹底しましょう。

・保湿する

肌の乾燥は老化を招きます。エイジングケアや保湿効果のある化粧品を使用し、スキンケアしましょう。

また、イオン導入できる美顔器を使用するのもよいでしょう。

・表情筋を意識して過ごす

ほうれい線の原因となる頬のたるみは、表情筋にも関係しています。普段、あまり人と話す機会がなく、表情筋を動かさない人はたるみやすい傾向に。

無表情のときにも口角を上げるように意識したり、1日1回程度の表情筋トレーニングを取り入れるとよいでしょう。

・正しい姿勢を心がける

姿勢が悪いと首や顔の筋肉が緩み、表情筋の衰えやたるみにつながります。

デスクワークでは、長時間同じ姿勢になりがちです。頭の位置をできるだけ真っ直ぐにし、肩を開いて背筋を伸ばし、正しい姿勢を維持できるように心がけましょう。

・生活習慣の見直し

食事や睡眠は美容に大きく影響します。十分な睡眠を摂ることで、成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーを高めます。

また、たんぱく質やビタミンなど、美容に欠かせない栄養素を中心に、バランスのよい食生活を心がけましょう。

ほうれい線に関するよくあるQ&A



Q.芸能人はなぜほうれい線がないの?

芸能人や演技やトークなどで、口元を動かす機会が多く、表情筋が発達しているため、ほうれい線が目立たないといわれています。

また、ヒアルロン酸注射やフェイスリフトなど、美容整形に力を入れているとも考えられます。

Q.ほうれい線が深くなる原因は?

ほうれい線が深くなる原因は、加齢による表情筋の衰えです。表情筋が衰えると肌を支え切れなくなり、重力に従って皮膚が垂れ下がり、ほうれい線が深くなります。

また、普段から無表情になりがちな人は、年齢を重ねるごとに表情筋の衰えが進行します。心当たりがある人は、表情筋トレーニングを取り入れるなど、早めにエイジング対策しましょう。

Q.ほうれい線のマッサージは逆効果になる?

間違った方法でほうれい線マッサージすると、逆効果になることもあります。

強い力でマッサージするのは厳禁です。強い力で肌を引っ張ると、皮膚が伸びてしまい、たるみにつながります。気持ちよいと感じる程度の力でマッサージしましょう。

また、必ず専用のオイルやクリームを使用してください。滑りをよくすることで、余分な力を加えずマッサージできます。

Q.ほうれい線はどこの筋肉を鍛えるのがいい?

口輪筋を鍛えることで、ほうれい線が目立たなくなります。

顔の筋肉の70%は口の周りの筋肉につながっているため、口輪筋を鍛えるのがもっとも有効だといえます。

Q.ほうれい線ができやすい人の特徴は?

出っ歯や八重歯など、歯並びが悪い人は、ほうれい線ができやすい傾向にあります。

また、片方の歯ばかりで食べ物を噛む習慣がある人も、そちら側の筋肉だけが鍛えられることになり、ほうれい線に影響します。

Q.ほうれい線は何歳から出る?

ほうれい線は20代でもできることがあります。皮膚のたるみが原因でほうれい線ができることはありませんが、その他の要因で、若い年代でもほうれい線ができるケースがあります。

具体的には、表情の癖や乾燥による小ジワ、噛み癖や歯並びによる影響で、ほうれい線が目立ってしまうことも。

その他に、急激なダイエットで筋力が低下したり、栄養不良を招くことで、口周りにシワができることがあります。

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