二重整形をしたいけどダウンタイムのことを考えると、なかなか踏み切れないという人も多いでしょう。
二重整形によるダウンタイムは、施術法によっても異なりますが、大体1~3週間ほどです。その間「仕事や学校を休んで、日常生活を送れないのは困る」という理由で、決断できない人もいるかもしれません。
ここからは、埋没法や切開法のダウンタイムの症状や期間、できるだけ早く症状を抑えられる方法・過ごし方について詳しく解説します。
ダウンタイムが終われば、メイクで傷跡を隠すこともできます。まぶたに負担をかけないように注意して生活していれば、思っている以上に早く社会復帰できる可能性もあります。
二重整形のダウンタイムの症状やダウンタイムの期間を短くする方法
二重整形には、埋没法と切開法の2種類があり、それぞれダウンタイムの期間や症状が異なるのが特徴です。
ここからは埋没法と切開法、それぞれのダウンタイムの期間や症状について、詳しくみていきましょう。
埋没法のダウンタイムの特徴
埋没法は、医療用の糸でまぶたを留めて二重ラインを作る施術で、二重整形がバレたくない人や、自然な二重にしたい人におすすめの施術法です。
メスを使わないので施術時間も短く、身体への負担も少なく、ダウンタイムが短いことが最大のメリット。多少の腫れや内出血はありますが、3日以内が腫れのピークで徐々に治まることがほとんどです。
抜糸の必要もなく、1週間も経てば腫れ症状は落ち着き、二重ラインがくっきりとしてきます。
完全に腫れが引いて二重が完成するまでの期間は約1~3ヶ月です。思っていた二重ラインと違うと感じても、失敗とは思わず少なくとも3カ月は様子を見てみましょう。
希望する二重幅によっては埋没法でもダウンタイムが長引くこともあります。なるべく腫れを抑えたい場合は、極細の針や糸を使った施術法を選びましょう。また、腫れ止めの薬を処方してもらえるクリニックもあります。
埋没法のダウンタイムでこんな症状の時は…
【内出血】
埋没法で内出血が起こることは稀ですが、麻酔時や施術時に針が皮下の血管に当たった場合は内出血が起こることがあります。
冷やす・触らないを原則に血流を促進するような長い入浴や運動、飲酒を避け、約1~2週間で焼失します。サングラスや眼帯なども上手く利用しましょう。
【ゴロゴロ感・軽い痛み】
まぶたがゴロゴロする感じや、引っ張られ感ツッパリ感のような軽い痛みを感じることもあります。こうした症状も基本的には数日で薄れていきます。
痛みが強くなったり、1週間以上症状が続く場合は、再度受診し相談してください。
【傷あと】
埋没法でも小さな針を通した部分に傷跡ができます。個人差も大きいですが、赤みや色素沈着で茶色く残ってしまう人もいます。
ターンオーバーを重ねて数カ月で自然と目立たなくなります。
切開法のダウンタイムの特徴
切開法は、メスでまぶたに切り込みを入れて、脂肪や皮膚を切り取り、縫い合わせることで二重を形成します。
埋没法と違って、半永久的な二重を作ることができます。まぶたに厚みがある方や埋没法で何度も糸が取れてしまう人におすすめの施術法です。
ただしメスを入れるため、埋没法に比べてダウンタイムはどうしても長くなります。
抜糸に1週間ほどかかり、それまでは痛みや腫れ、内出血などの症状のピークが続きます。
抜糸後は、少しずつ落ち着いてくるものの、通常の生活に戻るまでに2週間~1ヶ月ほどかかります。また、半年~1年程で二重が完成すると言われています。
二重整形がバレたくない人は、長期休暇や有給休暇を使って手術を受けましょう。
ダウンタイム期間が終わっても、二重は完全に定着していないため、まぶたに負担をかけないように注意してください。
二重整形のダウンタイムの症状を早く和らげる方法・短くする方法
二重整形の術後は、まぶたを小まめにアイシングして、腫れや内出血を防ぎましょう。また、できるだけ患部に刺激を与えないように注意してください。
ここからは、二重整形のダウンタイムの症状を早く和らげる方法や短くする方法について、詳しく解説します。
・まぶたをアイシングする
二重整形の術後は、まぶたが炎症を起こしやすい状態です。術後3日間は1日数回に分けて、まぶたを冷やすようにしましょう。
まぶたを冷やすことで炎症を抑えることができ、ダウンタイムが短くなります。
まぶたの冷やし方には以下の2つの方法があります。
1.保冷剤や氷をタオルで包んで冷やす
2.氷水で濡らしたタオルを絞って冷やす
まぶたを冷やす時間は1回につき2~3分を目安にしてください。長時間冷やし続けると、低温火傷や凍傷のリスクがあるため注意してください。
冷やしすぎは血行不良にもなってしまうので、腫れがマシになればそこでやめましょう。
・できるだけまぶたに触れない
二重整形の術後のまぶたはデリケートな状態です。傷口を悪化させないためにも、できるだけまぶたに触れないようにしましょう。
患部が気になって目をこすったり、触れたりすることで菌が入り、炎症を起こしてしまうリスクがあります。
また、洗顔料やクレンジング剤も低刺激のものを使用したり、傷口が落ち着くまで優しく洗顔しましょう。埋没法の場合は、摩擦によって糸が飛び出てくるリスクがあります。切開法も刺激を与えることで、傷跡が残る可能性があるため注意しましょう。
・手術当日は入浴を控える
二重整形の手術当日は、入浴を控えてシャワーを使いましょう。体を温めると血行がよくなり、腫れを長引かせる原因になるため、シャワーも手短に済ませてください。
埋没法の場合は、当日から洗顔が可能です。ただし、まぶたへの負担は極力避けた方がよいため、2~3日は慎重に洗顔しましょう。
切開法の場合は、施術から24時間は拭き取ることも濡らすことも厳禁です。傷口の状態にもよりますが、通常5日目で抜糸し、その翌日から洗顔できるようになります。
・水分を摂りすぎない
水分を摂り過ぎると、まぶたのむくみにつながります。
糖分やカフェインを含む飲み物は避け、少しずつ水分補給しましょう。体を冷やさないためにも、常温もしくは温めた飲み物がおすすめです。
・まくらを高めにする
就寝時は目と心臓の位置が同じ高さになることで起きている時よりもまぶたに血液が集まり、腫れや内出血がひどくなりやすいです。
そうならないためにも、就寝の際はまくらを高めにして、頭部を心臓の位置より高くしましょう。
ソファーに横になる場合も血液が集まりやすいため、ダウンタイム中はなるべく座ったり立ったりと頭の位置を心臓より高くするように心がけてください。
二重整形のダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイム中は、辛い食べ物を控えたり、むくみ解消のために、カリウムを含む食材を摂取するなど、食生活への配慮も必要です。
ここからは、二重整形のダウンタイム中の過ごし方の注意点について紹介します。
ダウンタイム時の注意点
・ダウンタイムが終わるまで辛いものを食べない
辛い食べ物は、腫れを長引かせる可能性があるため避けましょう。
辛い食べ物に含まれるカプサイシンは、血行を促進する作用があるため、ダウンタイムを長引かせる原因になります。
その他に塩分や水分を摂り過ぎると、むくみやすくなるため注意しましょう。
むくみによるまぶたの腫れを和らげるには、カリウムを含む食材を摂取するのがおすすめ。
カリウムを多く含む食材には以下のようなものが挙げられます。
ほうれん草、にんじん、バナナ、大豆、ひじき、芋類
ダウンタイム期間を少しでも快適に過ごすために、食生活にも気を配りましょう。
・寝過ぎによるむくみに注意する
寝過ぎると顔がむくみやすくなります。体や傷口の回復のために、睡眠時間を確保したくなりますが、寝過ぎは逆効果になります。
顔のむくみはダウンタイムを長引かせる原因になるため、適度な睡眠時間を心がけましょう。
・帽子や日傘、サングラスで紫外線対策する
紫外線は目やまぶたへの負担になります。外出する場合は、帽子や日傘、サングラスを着用し、紫外線から目やまぶたを守りましょう。
術後の目やまぶたは、刺激に敏感になっているため、いつも以上に紫外線対策を徹底する必要があります。
サングラスは腫れや内出血を隠しやすいため、周りから気付かれたくない人におすすめです。
サングラスに抵抗がある人は、フレーム幅の広いメガネを着用するとよいでしょう。
・血行をよくする運動や飲酒を避ける
運動や飲酒は血管を拡張させ、血行をよくする作用があるため避けましょう。逆に血流の悪くなる喫煙も控えてください。
血流がよくなると、ダウンタイムが長引く可能性があります。また血流が悪くなると、傷の回復に必要な栄養が届かなくなるため、治りが遅くなる原因になります。
抜糸後は、運動も飲酒も可能ですが、激しい運動は2週間程度、控えるようにしましょう。
ダウンタイムのリスクを避けるためできること
ダウンタイムを最小限に抑えるために、技術力の高いクリニックや医師を選ぶことが重要です。また、自分に合った二重デザインや治療法を選ぶことも大切です。
ここからは、ダウンタイムのリスクを避けるための注意点について詳しく解説します。
・技術力の高いクリニックや医師を選ぶ
二重整形は、筋肉や神経、血管に配慮した高度なスキルが必要になります。そのため、医師の技術力が仕上がりやダウンタイムに大きく影響します。
医師の技術力を見抜くことは難しいですが、公式サイトの症例や実績を参考にし、安心して施術を任せられるクリニックを選んでください。
形成外科専門医の資格を所有している医師なら腕は確かでしょう。
また、医師との相性も重要です。クリニックの雰囲気や、担当する医師が自分に合うかどうかを確かめるためにも、カウンセリングに足を運んでみましょう。
・カウンセリングで自分に合ったデザインと治療法を選ぶ
もともとのまぶたの状態によって、適したデザインや施術方法が異なります。医学的な視点で、1人ひとりに合った施術プランを提案してもらえるクリニックなら安心です。
なりたい二重デザインがあれば、写真を持ち込むのもおすすめ。切開法なら、ある程度どのような二重ラインでも作ることができます。
ただし、デザインや施術法によってダウンタイムの長さが変わってきます。医師に相談しながら、最適な施術プランを選びましょう。
・リラックスして手術を受ける
リラックスして二重整形術を受けることも、手術のリスクやダウンタイムを短くすることにつながります。
緊張して体を動かしてしまったり、目元に力が入ることもあるでしょう。手術中のアクシデントで、血管損傷などのトラブルを招く可能性も。
手術で緊張してしまうのは仕方のないことですが、信頼できる医師を選び、できるだけリラックスして手術を受けましょう。
二重整形の埋没法・切開法のダウンタイムでよくある質問
【Q.二重整形がバレる理由は?】
二重整形がバレる理由は、ダウンタイムで腫れや内出血が起こるためです。
埋没法は、周りからバレにくい施術ですが、糸がまぶたから飛び出てくる可能性があります。
切開法はダウンタイムが長く傷跡が目立ちやすいため、埋没法に比べてバレやすいといえます。
埋没法の場合は3日~1週間、切開法では2~3週間のダウンタイムがあり、その後はすこしずつ症状が改善され、周りからもバレにくくなります。
【Q.二重整形の術後はいつからメイクやコンタクトできる?】
ダウンタイム期間が終わればメイクできます。ダウンタイム中は、化粧品の成分による炎症や、クレンジング剤による刺激が強いため、メイクは控えましょう。
埋没法で目の異常がなければ、ソフトコンタクトなら当日から装着できます。ただし、ハードコンタクトを使用する場合は、目に負担がかかるため、術後3日経過してからにしましょう。
切開法の場合は、抜糸するまで目に負担がかかるため、最低でも1週間はコンタクトレンズの使用を控えましょう。
アイシャドウやコンシーラーを使って、腫れや傷跡をうまく隠せますが、強い刺激を与えないように十分気を付けてメイクをしましょう。
【Q.二重整形の後はどれくらい仕事を休むべき?】
二重整形の施術方法によって、何日仕事を休むべきか異なります。
埋没法はダウンタイムのピークが2~3日のため、最低でも3日は休むようにしましょう。
ただし、埋没法でも二重が定着するまでに1ヶ月ほどかかります。ダウンタイムにも個人差があるため、長期休暇に合わせて手術を予定するのがおすすめです。
切開法の場合は、埋没法よりダウンタイムのピークや期間が長く、すぐに仕事復帰できない可能性があります。
そのため、可能であれば長期休暇や有給休暇と絡めて、長めに休めるのが理想です。仕事との兼ね合いもあるでしょうから、じっくり考えて決断してください。
【Q.二重整形後のダウンタイム中に周りにバレにくくする方法は?】
ダウンタイム中はメイクできないため、周りにバレにくくするには、サングラスやメガネを着用するしか方法がありません。
術後は症状が落ち着くまで、人と会う予定を入れないようにしましょう。
ダウンタイムが終われば、メイクできるようになるため、コンシーラーやアイシャドウを使って傷口を隠すことができます。
【Q.埋没法の方が切開法よりダウンタイムが短いのはなぜ?】
埋没法は針と糸を使ってまぶたを留める手術です。それに対して、切開法はメスを入れてまぶたを切開する手術になります。
メスを使う切開法の方がダウンタイムが長くなるのが一般的です。
【Q.ダウンタイムが長引きやすいのはどんな人?】
まぶたの脂肪が多く厚みがある人や、アレルギー体質の人、むくみやすい人はダウンタイムが長引きやすいといえます。
まぶたの脂肪細胞には血管が多く、出血しやすいのが特徴です。また、アレルギーがあると、まぶたの皮膚が回復する過程でかゆみを伴う可能性があります。
寝ている間に目をこすって腫れが長引くケースも。
むくみやすい人は血液がうまく循環されず、血液中に水分を溜め込みやすくなります。そのため、腫れや内出血が治まるまでに時間がかかる傾向にあります。
また、自分に合う二重幅よりも理想の二重幅を優先した手術をした人もダウンタイムが長引きやすくなります。
医師と相談し理想に近くありつつ、自分の目に合う二重幅で施術することをお勧めします。
【Q.埋没法の後のハム目はいつ治る?】
埋没法の術後のハム目は、時間の経過とともに二重ラインが落ち着き、自然な二重に仕上がります。
手術直後は二重幅が広くなり、ハム目のような状態になりますが、1週間~1ヶ月と時間をかけて徐々に改善されます。
術後は希望する二重ラインより幅広に仕上がる傾向にありますが、焦らず経過を観察しましょう。
【Q.埋没法と切開法はどっちが自然な二重に見える?】
施術を担当する医師のスキルにもよりますが、一般的には埋没法の方が自然に見えます。
一方、切開法は細かくデザインを決められるため、自然な二重ラインを作ることもできます。
もともとのまぶたの状態によっても、適した施術方法が異なるため、どちらが自分に合っているか、カウンセリングで医師に相談してみましょう。
【Q.埋没法は何回でも施術を受けられるの?】
糸が切れたり、取れたりすることがある埋没法は、デザインが気に入らなくてもやり直しができると知られていますが、何回でも施術が受けられるわけではありません。
クリニックごとに推奨回数は異なりますが、一般的に3,4回までと言われています。
ダウンタイムも短く、価格もお手頃の埋没法ですが、何度も繰り返すことで、まぶたの中の糸が増えることでアレルギー反応を起こす可能性が高まります。
何度も糸が取れたり切れたりする方は、何度受けて気を付けて生活をしていても取れやすいので、切開法を考慮した方がいいでしょう。